YouTubeでたまに閲覧してる動画の1つが虫系なんですが、なんとなく久しぶりに見てみました。

虫動画のチャンネルにはおーちゃんねるとヘビフロッグchという二大巨頭があって、今日はおーちゃんねるの方にしました。

サムネはパッと見、ガルボとか羊羹みたいなお菓子っぽい感じのツヤっとした黒い粒が写っていたのですが、それはなんとゴキブリの卵鞘だったのです。

その動画の企画自体は、ゴキブリの卵の中身をX線で調べてみようというものでした。実がきっちり詰まっており、細長く硬い鞘の中には20個ほどの卵が入っているようでした。


動画は興味深いものでしたが、個人的にもゴキブリの卵には思い入れがあります。それはかつて発見した時の衝撃が忘れがたいためであり、何かにつけては卵鞘の目撃談を人に話したがるところがありました。

私がゴキブリの卵鞘を初めて見たのは大学1年の夏のことでした。その前日に母体の方に遭遇していたため、黒い異物を見つけた瞬間にすぐにピンときました。

突然トイレの壁に現れた不気味な塊の正体を調べるとやはり憎っくきゴキブリの卵だということが判明しました。知られた話ですが、ゴキブリは死ぬ間際に子孫を残すため持ち歩いていた卵鞘を落としていくのです。迷惑な話です。とんだ置き土産を残されたものです。

放置するわけにもいかないので果敢にも駆除を試みました。

卵鞘が割れて中からゴキの赤ちゃんがワーッと溢れてくる妄想ばかりが頭の中を占めていました。恐怖に耐えつつ、熱湯を卵鞘に向かってしつこく振りかけました。後から孵化するのを防ぐために、まずこのようにするのが良いそうです。

これでもかというぐらいに熱湯をかけた後、何枚も重ねたティッシュを使って壁から剥ぎ取りました。

こうして無事ゴキの卵を駆除することに成功したのです。

一般の人なら卵相手にもここまで苦戦するというのに、平気で虫と戯れる人たちは本当にすごい。まして食べるなんて常軌を逸してる。

虫平気な人が周りにいたらかなり頼もしいだろうなと思います。自分で克服するのは大変そうです。